区民は知らない、知らされていない

総事業費1360億円に100億円増

名ばかり空港線に巨額な税金問題

新空港線(第一期)は羽田空港に乗り入れません。
とりあえずの第一期工事、東急多摩川線のひと駅延伸に1360億円、その内税金906億円もかける計画です。開業は2035年予定。
羽田直結の第二期工事は、いくらかかるのか、いつできるのか、何の説明もありません。東急と京急の線路幅が異なるため、線路を引きなおすか、電車を改造するか、見通せないまま進んで
いのか。
区民の間から、「別の方法」や「区内の交通体系の見直し」など様々な声が寄せられています。

JR羽田空港アクセス線と競合問題

JR東日本の空港アクセス線が、すでに東山手ルートが国に許可され2029年開業予定です。都関係者の一人は「根こそぎ乗客が取られ、採算をとるのは難しいのではないか」と指摘しています(都政新報)。

赤字補てん問題

東急は路線の収益が想定を下まわっても、新空港線施設会社(第三セクター)が安定経営できる施設使用料を払うでしょうか。資金収支が赤字になる可能性は大。その補てんは区民負担=「税金投入と福祉削減」となるのでは?

素通り問題

新空港線は多摩川線各駅にはとまりません。多摩川駅と「東急蒲田地下駅」との間は素通りとなり、沿線の皆さんは利用できません。「便利になる」どころか、「在来線」各駅では素通りの待ち時間だけ蒲田が遠くなる。
大田区は「東急が決めること」の一点張り。最近、「どこか一か所でも停まるよう東急と協議する」と苦し紛れに言ってますが・・・。

◇ツイッターへの返信より
 8両編成の東横線が多摩川線に乗り入れるとなると、多摩川線は素通りですか。多摩川線のホームは4両編成まで対応できるようですが、8両にはまったく対応できないので、素通りになりますね。これでは大田区の地域活性化は絵に描いた餅になりかねない。活性化の具体的方策を確認したい。

乗り換え問題① 蒲田駅

多摩川線の東急蒲田駅は現在の場所から、地下深くの「東急蒲田地下駅」に移ります。そのためJR線と池上線との乗り換えに、人により6~10分以上かかると見られ(区の説明は5分20秒)、通勤・通学に大迷惑。

乗り換え問題② 京急蒲田駅

京急空港線へ乗り換える「地下駅」は、京急蒲田駅から離れた場所(南西に200m近く)に設置。徒歩で7~10分以上かかると見られ(区の説明は6分20秒)、空港利用客は重い荷物を持って苦労するより他のアクセスを選ぶのではないでしょうか。

踏切渋滞問題

現在でも、多摩川線はラッシュ時で2~3分間隔のため、踏切渋滞が起きています。そこに新空港線が割り込めば、「開かずの踏切」が発生することになるのは必至。