トピックス
情報開示による資金収支の試算
大田区議会へ陳情書提出
大田区長と都議補選による民意
主な経過 2022年の突然の記者会見~
第三セクター会社 設立概要
区民が区議会に陳情書提出
今こそ監視機能の発揮を!
大田区の新空港線計画をめぐって、区民から懸念や疑問、反対の声が上がり、これを無視して強引に進める区の姿勢が大問題になっています。区議会が行政に対する監視機能を発揮できるか注目が集まっています。
区民からは、区議会が新空港線の問題に真摯に向き合い、新空港線三セク会社(注)の情報公開と問題を是正することを求める陳情書が提出されました。
1.大田区は区民と区議会に、需要や総事業費が想定と異なる場合の財政リスクへの対応方針を示すこと。
2.区議会には、三セク会社の決算報告にとどまらず、適宜、事業計画と予算、借入金などの見通しを報告すること。
3.計画の進捗や事業の効果を三セク会社の自己評価にまかせるのでなく、区議会の議論と区民の声を尊重すること。
(注)三セク会社 三者(国、地方、民間)が出資して事業を行なうときに設立する株式会社などのこと。大田区の新空港線計画では民間部分の6割を区が引き受けるので事実上、区の外郭団体である。情報公開や損失処理に区民(区議会)がどの程度関与できるかが問題となる。
区民が大田区に説明を求めていること
●区民に利便性なし、財政負担ばかりの計画は地方自治体の公共事業として適正でしょうか?
●羽田空港直通は実現可能か、計画全体を説明すべきではないでしょうか?
●大田区は三セク会社に財政責任を持てるのでしょうか?
区長選・都議補選で区民の判断明らかに
区長選「見直し」「ストップ」が得票6割
2023年4月の大田区長・区議選挙、6月の大田区・都議補欠選挙は新空港線計画の問題が大きな争点のひとつになりました。
新区長は前区長を引き継いだ鈴木晶雅氏になりましたが、対抗した2候補は計画の「見直し・ストップ」を掲げ、合わせて6割を得票。区民の疑問、懸念の判断が多数となりました。
新区長は記者会見で「区民に丁寧に説明し」と語りました。私たち「新空港線計画を考える会」は新区長に、利便性の問題や羽田直通の実現性、財政責任の危惧などについて、区民にわかりやすい説明を求めます。
「STOP蒲蒲線」候補がトップ当選
6月に行われた大田区都議補欠選挙(定足数2)では、「STOP!今止めなければ 大田区民の負担増・メリットなしの蒲蒲線」を掲げた無所属候補がトップ当選。「新空港線の整備推進」の自民候補を押さえました。 区長選、都議補選と続いた二度の選挙で新空港線計画に対する民意が明確になりました。
●主な経過 区議会にも区民にも説明ないままに
(2022年)
6月 大田区長が突然記者会見 都区合意を発表
総事業費の100億円増額と区負担363億円を表明
7月 大田区が区報臨時号を各戸に配布
9月 区議会に「考える会」が三項目の陳情書を提出
1 公共事業としての正当性はあるのか
2 区は全体計画の説明をしてほしい
3 三セク会社は大丈夫か説明してほしい
9月 大田区と東急電鉄が三セク会社設立の協定
大田区「沿線まちづくり構想(案)」公表
「新空港線計画を考える会」が旗あげ集会を開催
10月 区議会が陳情三項目を継続審査へ
(不採択にできませんでした)
大田区が三セク会社を設立登記
●第三セクター会社
東急電鉄の連結子会社になっていません
登記申請 2022年10月
商 号 羽田エアポートライン株式会社
本 店 大田区田園調布
代表取締役 玉川一二・大田区副区長
事業内容 第三種鉄道事業
資本金 2億9500万円
出資比率 大田区61% 東急電鉄39%
(注)三セク会社 三者(国、地方、民間)が出資して事業を行なうときに設立する株式会社などのこと。大田区の新空港線計画では民間部分の6割を区が引き受けるので事実上、区の外郭団体である。情報公開や損失処理に区民(区議会)がどの程度関与できるかが問題となる。